みなさんこんにちは!
「動物愛護とは、一体何か」
これが、今回のテーマです!
もし誰かに
「動物愛護って、結局どういうこと?」
と聞かれたとしたら、即答できる人は意外と少ないのではないでしょうか。
一方で、世の中には
なんとなく共通したイメージは存在しているように思います。
それを言葉にすると、おそらく多くの人がこう答えるでしょう。
「動物たち、かわいそう」
動物がかわいそうだと感じること。
それ自体は、多くの人が共有している感覚であり、もちろん僕自身も、そう感じる一人です。
では、改めて問い直します。
動物愛護とは何か。
もしこれを
「『動物たちがかわいそう』という感情のことだ」
とだけ捉えるなら、
それは半分正解で、半分不正解だと、僕は考えています。
僕なりの答えは、こうです。
動物愛護とは、
人間が動物を利用・管理・流通させる力を持った結果として生じる、
動物たちへの苦痛・搾取・暴走を、
「かわいそう」という感情を入口としながら、
制度や構造によって制御しようとする思想と実践である。
「動物たちがかわいそう」という感情は、
動物愛護の出発点(入口)に過ぎません。
その先にある
・どんな構造が問題を生むのか
・なぜそれが繰り返されるのか
・どうすれば止められるのか
こうした点まで理解して初めて、
動物愛護の姿を、より正確に捉えることができると思っています。
今回の目的は、
動物愛護を「感情」ではなく「構造」として理解することです!
・人類の歴史
・動物との関係性の変化
・思想や社会構造の移り変わり
といった観点から、
はるか昔から現代に至るまで、動物愛護がどのように形を変えてきたのかを辿っていきます。
そして最終的に、
**「動物愛護とは何か」**という問いを、
皆さんと一緒に紐解いていければと思います。
第一章 先史時代編
〜動物への特別視とトーテミズム〜
先史時代とは何かというと、
いわゆる石器時代を指します。
西暦で言うと、おおよそ
約700万年前 〜 紀元前3000年ごろです。
※ただし、先史時代の終わりは
「文字の出現」によって決まるため、
地域差がある点には注意が必要です。
この時代には、当然ながら
現代的な意味での動物愛護は存在しません。
しかし一方で、
人と動物の関わりそのものは確かに存在し、
その関係性は時代とともに変化し、
動物は「特別な存在」として扱われていきました。
本章では、先史時代を次の3つに分け、
その変化を捉えていきます。
※年表はあくまで目安です。
先史時代の区分
① 旧石器時代
約330万年前 ごろ〜
② 中石器時代
紀元前1万年ごろ 〜 紀元前8000年ごろ
③ 新石器時代
約紀元前8500年ごろ 〜 紀元前3000年ごろ
※地域差あり
これら3つの時代に共通する特徴があります。
それは、
文字が存在しなかったという点です。
実はこの「文字がない」という条件は、
後に動物愛護を考える上で、
非常に重要な要素となっていきます。
それでは、まず最初の時代から見ていきましょう。
① 旧石器時代
約330万年前 〜 紀元前1万年ごろ
石器を使用し始めた頃の時代です。
生活の特徴
この時代の人々の生活は、次のようなものでした。
・食料調達は狩猟採集のみ
・完全な移動生活
・小規模集団(数十人規模)
技術的特徴としては、
・打製石器
・槍・投石
・火の使用
などが挙げられます。
旧石器時代とは、
人間がまだ自然や動物に対して
「守る側」でも「支配する側」でもなかった時代です。
人間は弱く、
動物は常に脅威でした。
狩猟の失敗は、
そのまま死につながります。
また、食料を長期保存する技術も乏しく、
必要以上に動物を殺すことはできません。
その結果、
・動物を殺すが、無駄には殺さない
・食べる分しか獲らない
という、生存に直結した行動様式が形成されていきます。
では、この時代の人々にとって、
動物とは何だったのでしょうか。
• 食料である
• 同時に脅威である
しかし、動物に殺される可能性もある。
ある「考え方」が自然に生まれていきます。
動物を特別な存在として捉える世界観であり、
人類が初めて体系的に
「動物との関係」を理解しようとした試み
とも言えるでしょう。
説明しようとすると非常に難解です。
旧石器時代、特に後期(約5万年前以降)になると、
人々は動物を単なる食料ではなく、何か特別な意味を持つ存在として捉え始めた形跡があります。
洞窟の奥深くに描かれた動物の絵、
丁寧に埋葬された遺体、動物を模した彫刻——これらは、当時の人々が持っていた精神世界を垣間見せてくれます。
現代の研究者は、
こうした世界観を理解するために、
アニミズム や トーテミズム という概念を使って説明します。
これらは世界中の狩猟採集民族に見られる信仰の形態であり、先史時代にも似たような考え方があったと推測されているのです。
(注:これらの用語は19〜20世紀に人類学者によって定義されたもので、先史時代の人々の信仰を完全に再現できるわけではありません。しかし、人間と動物の関係を考える上で有用な視点を提供してくれます。)
と考えると、少しわかりやすくなります。
現代人の前提と真逆だからです。
•人間/動物
•自然/文化
•科学/宗教
集団生活のアイデンティティ etc
あらゆるものが分離されていません。
「宗教なのか?文化なのか?法律のようなものか?」
と分解したくなりますが、
分けられる思想ではありません。
「トーテム」という言葉についても説明します。
ある集団が、自分たちを象徴する存在として特別視する
動物・植物・自然物・記号
信仰の対象というより、
自分たちは何者かを示す“しるし”です。
•集団の出自
•結束
•ルール
•タブー
動物がトーテムになる理由
オオカミのトーテムを持つ一族を考えてみましょう。
そこには意味があります。
•家族単位で生きる
•血縁関係で結束する
•群れで行動する
•役割分担が明確
自分たちを「オオカミの一族」と捉え、
オオカミをトーテムとして名乗るのです。
現代に置き換えると
•会社のロゴ
•スポーツチームの旗
•家名や苗字
•推しキャラやマスコット
「どういう集団か」がある程度わかる。
信じるものではなく、名乗るもの
と言えるでしょう。
アニミズムがあります。
「人間以外の自然物にも、意思や魂(霊)が宿っている」
と考える世界観です。
•自然はすべて生きている
•世界のあらゆるものが人格をもって見えている
•雷が「怒っている」
•山が「こちらを見ている」
•動物が「わざと逃げた」
• アニミズム(世界の捉え方)
• トーテミズム(関係性の組織化)
アニミズム的な世界観を基盤とし、
特定の動物や自然物との血縁関係を組織化したものが、
トーテミズムである
B「やめよう。鹿はうちの血筋だ。北の丘に行こう」
•鹿は「かわいい」からではなく「同族」だから避ける
•判断基準は倫理ではなく血縁
大人「あの鳥は、私たちの始まりだからだ。お前の中にも、あの羽がある」
B「川が怒ったんだな。あの川は、うちと縁が深い。軽く扱ってはいけない」
現代的トーテミズム
完全に過去のものではありません。
現代にも残っています。
B「それは無理だな。あそこは営業の血だから」
A「だよね。うちとは系統が違うもん」
・動物 → 組織の象徴
イメージしやすいように、
トーテミズムが「信仰」ではなく、
所属と関係性の認識の仕方であることが
かなりイメージできたと思います。
ここまでアニミズムとトーテミズムを整理した上で、
次に考えるべきは、
どのようにつながっているのか
という点です。

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