🐱動物愛護の歴史と猫🐱 第一章 先史時代 ③中石器時代編 貝塚と精霊

🐱動物愛護の歴史と猫🐱 第一章 先史時代 ③中石器時代編 貝塚と精霊

みなさんこんにちは!

 

 

今日は動物愛護の歴史、中石器時代についてです!

 

 

中石器時代

あまり教科書などでは強く扱われないため、

聞きなれない方が多いかと思います!

 

 

時系列では、

旧石器時代と新石器時代の間に位置するこの時代、

これが中石器時代です!と一言で表しづらいので、

重要度の割に省かれやすい傾向が強いみたいです!

 

 

また、地域によって存在しなかったり、年代も変わり、

さらには呼び方が変わる場合もあります!

 

 

なので扱いにくく、説明しづらかったりします!

 

 

しかし、

動物愛護の歴史、背景を理解する為には、

避けては通れぬ道、説明にチャレンジしていきます!

 

 

では、中石器時代とはどんな時代であるかから、

記していこうと思います!

 

 

旧石器時代と比較し、

ざっくり下記のような変化があります。

 

期間は概ね 紀元前1万年前~紀元前8000年 くらい

 

■ 大型獣の減少により、動物たちの小型が進む

■ 人間の環境適応戦略の変化

■ 人間は移住スタイルから定住スタイルへ変化していく

■ 人と動物の関係性の変化

■ アニミズムの強化

 

 

 

 

という特性があります。

 

背景としては、

氷河期が終わり、比較的環境が安定してきた時代です。

 

・気温の温暖化

・森林の拡大

・海面上昇

・川、湿地、沿岸が増える

 

という環境変化が起きていきました。

 

環境は豊かになりましたが、

複雑化したともいえます。

 

この変化に伴い、

中石器時代の食料事情は大きく移り変わっていきます。

 

 

温暖化で草原が減り、森林が増えたことにより、

大型獣の減少に大きく影響がありました。

 

 

森の中では、マンモスなどの大型獣は身動きが取れませんし、

寒冷帯に生息していた大型獣は気候の変動についていけません。

 

 

また、

大型獣はなんらかの要因で個体数が減った場合、

回復が非常に遅いです。

 

 

理由としては、

妊娠期間も長く少数の子を産む特性があり、

減少する速度と反対に、

数を増やすという結果を得るのが非常に難しいからです。

 

 

結果、森林地帯に小型の動物が爆発的に増えていくようになります。

 

一方、人間の暮らしはどうでしょうか。

 

 

狩りに変化がありました。

 

 

例えばマンモスなどを狩った場合、

小型獣を狩ることに比べ、圧倒的なリターンがありました。

 

 

当然獲物の体が大きければ大きいほど、

得るものが大きいからです。

 

 

また、穴に落とすなどの戦法も確立されていました。

 

 

大型獣が減少し、小型獣が増えてくると、

小型獣を狩る必要が出てきます。

 

 

しかし、

小型銃を狩る場合、大型獣の狩りと比べると、

逃げ足も速く体が小さいので、得られるものが少ない事になります。

 

 

当然、狩りに割く時間、技術、精神的コストなどが増大します。

 

 

また、

狩りにより得られる食料総量が減少するため、

狩りが日常化していきます。

 

 

しかし、それでも狩りの成果は下がり、

食料調達の必要性を迫られた結果、

漁、採集、保存食、半定住などの発想に至ることとなっていくのです。

 

 

遺跡の鑑定により、

この時代から貝塚のが大きく増えていることがわかり、

食料調達の手段に変化があったことが裏付けされています。

 

 

また、貝塚があるということは、

定住化が進んできた証にもなります。

 

旧石器時代は移動を繰り返していたため、

貝塚に物が貯まりません。

 

 

この様に、

環境変化が要因で、

生物たちの暮らしや生態系が変化し、

人間も生活のスタイルが大きく変わりはじめた時代、

これが中石器時代となります。

 

 

ではここで、

人と動物のかかわり方についてどう変化していくのか、

深く探っていきましょう。

 

 

旧石器時代を思い出してください。

人は原初的トーテミズムの発想から、

動物たちと対等な関係であったと言えます。

 

 

しかし、この中石器時代の環境では、それらが変化していくのです。

 

 

小動物や、魚、貝などの狩猟採取をしていくうちに、

人間は気づきます。

 

 

『ここに来れば、また食料に会えるぞ』

 

 

旧石器時代では、

移動をしながら暮らし、大型獣に遭遇したら狩りを行います。

 

 

つまり遭遇するまでは、

運の要素が必然的に大きくなります。

 

 

しかし、この時代は環境が豊かになったことで、

森や沿岸に行けば、食料にまた会えるということを学びます。

 

 

貝などは逃げませんし、同じ場所にいます。

 

森に行けば爆発的に数を増やした小動物がおり、

獲物を選別すれば老人や子供も狩りを行うことができます。

 

 

これにより、

定住化が進んでいくのです。

 

さらに定住化が進むにつれ、

人間たちは獲りすぎると枯渇することを学びます。

 

 

ここで初めて、

『資源管理』という発想が出てきます。

 

 

ここで一度まとめます。

 

対動物に関する考え方は下記のようになります。

 

 

旧石器時代

 

・動物との出会いは偶然であり、相手は人格を持った対等な存在である。

むやみに殺さないし、敬意を抱く存在である。

『敬意があるので無暗に殺さない』

 

 

中石器時代

 

動物との出会いは予測可能であり、相手は森林や沿岸などの環境の一部である。

獲ることは、作業である。

『資源が枯渇するので無暗に獲らない殺さない』

 

 

というように変化していきます。

 

 

道徳感の変化等ではなく、

構造としてこのように変化していったことになります。

 

 

伴って、人々の精神構造も変化していきます。

動物個体よりも、『環境』に意思を感じるようになっていきます。

 

 

中石器時代では、

定住化が進んだことにより、

同じ森や川などに何度も訪れます。

 

 

ここに来ればあの動物に会えるということを理解し、

世界観の構築に必要な相手が、

動物から場所に変化したことになります。

 

 

理解しやすくするための例として、

 

『この川は今日は魚をたくさん出してくれる』

 

などの、

アニミズム的な思考がより強化されていく変化が起きたということになります。

 

 

アニミズム的な思考が強くなると、

精霊という概念が固まってきます。

 

 

ここでいう『精霊』とは、

ファンタジーに出てくるような現代的な精霊とは異なります。

下記のような存在として捉えられていました。

 

 

・特定の場所に宿る

・人の行動に反応する

・継続的、反復的に影響を返す存在

 

 

旧石器時代で人間は定住しておらず、

・同じ場所に戻らない

・同じ個体に再会しない(偶然の遭遇)

 

という暮らしであったため、

精霊という概念の固定化に至らなかったようです。

 

中石器時代では、

定住化が進んでいくにつれ、同じ場所にまた来るようになります。

 

同じ場所に食料を取りに来ても、

当然取れない時もあります。

 

 

人は考えます。

『なぜ取れないのか』

目に見えないこの現象に説明が欲しくなります。

 

 

その結果、

生まれたのが精霊となります。

 

精霊について説明すると、

複数の意味を持つ言葉や言語としての機能で捉えるとわかりやすいかもしれません。

 

精霊の特徴

・人格を持つ

・叱る存在ではないし、罰を与えられる存在でもない

・行動判断の合図

・環境要因だよという意味を持つ

 

世界の状態を人間同士で伝えるための、

共通言語という感じです。

 

わかりやすいように会話例を出します。

 

会話例①

A『今日は川でお魚が取れないな 去年は獲れたし、罠も一緒なのに』

B『様子が違う、川の精霊が静かだ』

A『今日は川を休ませよう。精霊はあっちの浜を見ている。

あっちで食料を獲ろう』

 

・精霊=川の状態を指してる

・獲れないからといって、叱る存在ではない

・行動判断の合図として語る

 

会話例②

A『この森、まだ獲物獲れそう』

B『これ以上はダメだ、森の精霊が痩せている』

B『精霊が弱っている、月が二度変わったらまた来よう』

 

 

・精霊=資源回復の感覚として使用

・続けると枯渇するという合図として語る

 

いくつか例を出しましたが、

このような感覚で捉えられていたようです。

 

更に言うと、

この頃の精霊は信じる対象ではありませんでした。

 

 

神ではなく、支配者でもなく、善悪を裁かない存在でした。

 

 

この時代における精霊とは、

願望を叶えてくれる信じるべきもの ではなく、

資源管理や環境説明のために必要な感覚とブレーキ機能、

それらを共通認識とするための言語

 

と言えるかと思います。

 

ここでこの時代の動物愛護の原型を考えます。

 

人類の変化

事象 旧石器時代 中石器時代
動物の認識の仕方 敬意、畏怖、対等関係な獲物 資源、管理が必要な獲物
世界観 トーテミズムの思考が強い アニミズムの思考が強い
生活の変化 移住、狩りメイン 半定住、狩猟採取
世界観の軸 動物 精霊(環境や場所)
動物愛護 関わりすぎないことが敬意 獲りすぎないことが敬意

 

と表すことができるかと思います。

 

結果として、

中石器時代も、動物をやたらに殺さないと考えますが、

理由は資源管理という感覚というシステム的な感じです。

 

まだ、現代的な動物愛護の思想は表れていませんが、

動物との関わり方は、環境によって左右されていくという関連性が、

見えてきたかと思います。

 

 

一方で、

この時代の猫について探っていきましょう。

 

 

この頃のいわゆる猫は、

リビアヤマネコ系の種になります。

 

 

まだ、イエネコは存在しません。

 

 

完全に野生でありましたが、

人の近くにやってくる個体が出始めました。

 

 

この時代は、半定住化が進み、

『貝塚』が各地にできあがります。

 

 

貝塚はゴミ箱のような機能を持ち、

食べ残しなども廃棄されました。

 

結果として、

ネズミが増え始め、猫にとって人間たちの拠点は、

安全にネズミを狩れる最高の狩場となっていきました。

 

人間側も、

猫がネズミを捕食していることを知り、

役に立つという認識はありながらも飼っている感覚などはありませんでした。

 

 

ついに、

猫と人が利害関係を認知し、

接点が生まれるきっかけとなった時代が来たと言えるかと思います。

 

 

はてさて、

人と動物、そして猫

 

 

そして動物愛護の形はどのように変わっていくのでしょうか。

 

 

次回は、

新石器時代編となります!

 

 

よろしければ次回もお楽しみに!

 

 

🐱動物愛護の歴史と猫🐱 目次

 

 

 

 

 

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